地球一周の予算は?

「地球一周の旅プロジェクト」 沖縄 主宰 : 松川 守

2009年08月19日 07:00

先日、久しぶりに地球一周の旅の予算のことを聞かれました。

本当に久しぶりだったのでとても新鮮でした。



最近は書店でもいろんな本が並んでいるので、わざわざ聞いてくる人も少なく

なってきているのですが、僕がいつも言うのは「6ヶ月で110万円ぐらいかな?」

です。



もちろん旅のスタイル、性別、パートナーの数などでも大きく変わって来ますが、

それぞれがその国にいた時の状況によっても変わってきます。

あくまで目安です。



いろんな人と話していると、地球一周の旅に対しての世代別の印象が違うことが

分かってきます。「夢の夢」と取る年配世代。「豪華&贅沢な旅」と受け取る50代。

「老後にいつかできたらいいねぇ」という世代。

「行っちゃいます」という世代。様々です。





by Josh Parrish"city backpacker"on Flickr's CC




ただ残念なのは、まだまだ遊びの1つだと思われているところがある部分です。

僕の中では、人間を形成する上でもっとも優れた教材だと捉えていて、地球を肌で

感じることで、自分の居場所とアイデンティティを確かめることができ、多角的に

物事を考えることができるようになると思っているのです。



帰国したときに一時的に、浦島太郎状態になることはありますが、でも生涯を

通して考えた時に、こんなにも固い生きるための礎になるものはないだろうと

思うのです。



なので、多くの人に旅を薦めます。なるだけ長期の旅を薦めます。

一度にいろんな国の違いを鮮明に感じられる旅を薦めます。そのほうがより

グローバルな視野が育つからです。間違いなく薦めないのは「ドロップアウト」の

旅です。まぁそういう旅のスタイルもあると思うのですが、海外を現実逃避の場所に

選ぶのはどうかな?と思います。



日本で生きる目標を失い海外へ逃亡する人がいますが、やっぱり僕らは日本人です。

何かと最後の頼みにするのは日本人なのに、そういう人たちに限って、

「日本がキライ」といいます。



世界という大舞台で吸収してきたものは、必ず持ち帰りまししょう。

ゴミではないのですが、必ず持ち帰って次の世代に受け継ぎましょう。



ただのお土産話にしかならない。と思ってしまうかもしれませんが、でもその

お土産話が人のハートに火をつけ、生きる目標になるかもしれないのです。



帰国して伝えなければならないものがあると思います。



何も一周とまでは言いません。近くでも出かけてみる価値はあります。

ぜひ、今年の夏、秋ごろ計画を立ててみてはいかがでしょう。



「遊びではない」ことをよーく意識すると、今日僕がここで言いたかったことに

みなさんも気が付くはずです。