2009年05月27日

どこで勘定を?

先日、桜坂市民大学の講座でフィールドワークがあり、お出かけ講座として

「ネパール料理」を食べに行ってきました。下見、そして今回ととてもよかったです。

何といってもナン?(笑)がとても美味しかったです。



そんなダジャレは置いといて、生徒さんからこんな質問が出ました。



「外国のレストランで勘定する時って、レジまで行きませんよね?あれって外国では

ほとんどそうなんですか?」



この質問、意外に難しい質問なんですよね。アメリカのレストランではスタンダードに

行なわれていることなのですが、それ以外の外国でスタンダードかというとそうでも

無いのです。



アジアは比較的、レジまで行く傾向にあるし、ヨーロッパでは一部の国では同じように

テーブルを立ってというケースもあるわけです。

簡単に答えられそうで、意外に簡単に答えられない質問だということがわかりました。

まぁ、ひとことで言うなら、「アメリカではそれがスタンダード」ということになり

ます。



レジで払おうとするとどうなるか?



どこで勘定を?

by Monica Arellano-Ongpin"Le Pain Quotidien"on Flickr's CC




僕らがロンドンに行った時、そこはそれなりのレストランでしたが、

「定員さんが席で勘定してほしい」と言われ、あ〜、やっぱりね。と思いました。

如何にも伝統を重んじるイギリスらしい出来事ですが、あれはあれで郷に入れば

郷に従えです。



でも、何も恥ずかしい思いをする必要はありません。「日本ではいつもそうなんで、

そうしてしまいました。ごめんね。」と言えばいいのです。何も悪いことはありま

せん。



むしろ、向こうに日本での勘定を知ってもらうチャンスです。



あ、その前に、レジっぽいものはお客さんに見えないようになっているので、

その時に、あ、ここは席で払うんだ!と気がついてもいいかもしれませんね。



ですが、フランスでは、面白いことが起きます。



僕らが席を立って勘定をしようとすると、



「新しいスタイルだ。君たちの国では席を立って勘定するのかい?」



と聞いたりしてくれます。



例えそうでなくても、もしかして、これは異文化か?と気がつき、一度柔軟に

受け入れてみるという姿勢です。

さすが、いろいろなものを受け入れざるを得ない歴史を歩んできただけあります。



フランスのそんな所が好きです。



イギリスとフランスの大きな違いが出た出来事だと思います。



さて、勘定の仕方の話に戻ります。比較的、合理化を目指した国ほど、システムが

確率している傾向にあります。資本主義の代表格であるアメリカはやっぱりそう

ですよね?レストランでどころか、ファーストフードでのセルフもある意味、

あの厳格なルールは、まさに合理化の先頭だといっても言い過ぎではないと思い

ます。



そういう見方をすると、ロンドンという街が似たような傾向にあることは間違い

ないでしょう。香港でもそうですよね?英国の影響を受けているだけあって、

中国とは違いすぎたスタイルを持っていることは否定できないと思います。

日本はそのどちらも持っているある意味とても柔軟な考えだと自信を持っていいと

思います。



国という枠よりも、むしろ街が歩んできた歴史、人の考え方ががそのスタイルを

作るのかもしれません。



そういうことを考えながら、外国で勘定していると、ただが勘定なのですが、

こんなに楽しいものはないわけです。

旅の楽しいところです。

彼らの行動の一瞬一瞬をこと細かくみていると、いろんなことを考えさせてくれます。

本当にちょっとしたことなんですけどね。



旅というのは、知れば知るほど、いろんな角度から楽しめるものなのかもしれません。

また新しい異文化関連の本が読みたくなってきました。これも旅を楽しむためです。











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Posted by 「地球一周の旅プロジェクト」 沖縄 主宰 : 松川 守 at 07:00 │ 【今日のトピックス】