2010年07月15日

「日本便往復4000円」の衝撃

昨日の「日経ビジネス」読みました?

茨城空港に就航予定の中国の格安航空会社「春秋航空」。徹底した経費削減と
高い集客力で一気に頭角を現しました。
中国で実現した低コストの経営モデルを日本に持ち込みます。

日中間の往復航空券が4000円ですよ。
「元」の間違いではないですよ。間違いなく「円」です!
これまで韓国の航空会社が7,000円台で日本に飛んで来るということはありましたが、
それって片道でした。それが往復ですよ。
中国の上海までがその値段というわけですから、どれだけの安さが押し寄せてこようと
しているかわかりますよね?

「日本便往復4000円」の衝撃
by jens.lilienthal"Spring Airlines Airbus A320-200 B-6705"on Flickr's CC

日本国内ではいろいろ問題を抱えた茨城空港ですが、商売に強い中国人がこれを
見過ごすわけがありません。
今年の6月に茨城空港への就航を発表し、7月中に上海浦東国際空港との間で
チャーター便を飛ばし、日中両方の航空当局の審査などをクリアしたうえで
10月までの「上海〜茨城間」の定期便開設を目指すということなのです。

2005年に営業を始めた春秋航空は、茨城線が初の国際便で、創業者の王正華董事長は

「約半年間の交渉では難局もあったが、安い値段でなるべく多く利用してもらいたい
という考え方で、茨城県の橋本知事と意気投合しました。茨城空港を利用する航空会社が
少ないのも好都合だった」

と話しているそうです。

使用される機材はフランス・エアバス製の「A320」で全席エコノミークラスの180席の
うち30席前後を一定期間以上前の予約などを条件に往復4000円程度とするそうです。

それ以外にも、例えば8000円、1万6000円、4万円といった具合に数段階の料金を
設定するということです。
その設定の仕方もらしいよね?

自衛隊基地との併用でいろんな問題を抱えてはいますが、「どの航空会社よりも安く」
という春秋航空の信念は揺るぎないものがあります。

お手並み拝見というところですね。
というのは、大手の国営航空会社が市場を独占する中国市場で唯一、民間航空会社を
成功に導いた王董事長の経営手法にも注目が集まっているのです。

また気になる航空会社が増えました。
みなさんも気になりますよね?

「日経ビジネス」にはもっと詳しく書かれています。
よければ書店で手に取ってみてください。



Posted by 「地球一周の旅プロジェクト」 沖縄 主宰 : 松川 守 at 12:10