洋上マンゴー支援

「地球一周の旅プロジェクト」 沖縄 主宰 : 松川 守

2007年10月09日 07:00


地球一周の旅というと、みなさん「すんごい豪華な旅」と思われるようで、

その度に僕らは恐縮してしまいます。



はっきり言って、あの旅は「貧乏へまっしぐら」でした。(笑)

続ければ、続けるほど貧乏へ落ちていく。。。という感じで。。。。笑



それなのに僕らは高級リゾートの島・南太平洋上の楽園ボラボラ島へ足を

伸ばしたのです。

島にはやっぱり綺麗な格好の人たちが世界中から集まり、気分だけはしっかり

セレブ。ワンピースが似合う綺麗な女性や手足の長い泳ぎの上手な男性。

僕らとは別世界の人たちが同じ島にいました。



僕らが宿泊した場所は超高級リゾートホテル!インターコンチネンタル!

の横。(笑)

「民宿・ロジーヌ」

エアコン、若干不安定。電気、早め消灯。水道、夜はストップ。ときどき蚊。(笑)

食事は自炊。

僕らの食事は質素なものになりました。






(よ〜く見たら、ご飯とトマト煮とビールだけ。後はテーブルクロスの図柄)笑



ある日、その宿にハネムーンでフランス人カップルが来ました。

彼らはどこかツン!としていて、なんか少し嫌な感じでした。

ビーチサイドでノートパソコンは開いてるし、お互い毎日チュッチュッしてるし、

なんかいかにも、「私たち敢えてこんな安いとこに泊まってるのよ。」みたいな。

その嫌な感じは、他の外国人宿泊者との結束力を高めました。

日本代表・松川夫婦。オーストラリア代表・ジェレミー、スペイン代表・エレーナと

イワン。

みんなで「なんかいやぁな感じ〜」で盛り上り、夜中までトークしたのでした。(笑)







(手前左:エレーナ、手前右:ジェレミー)



何日かたって、ジェレミーが「あいつら明後日帰るらしいよ」と情報を

たれ込んできました。

ジェレミー、どうやら、彼らが共用冷蔵庫に残していくチーズのおこぼれが

目的のようです。笑



(共用冷蔵庫に残り物は、後の人が食べて良いというルールがある) by ジェレミー



なるほど!!!!ジェレミーさっすがぁ。貧乏続けているだけあるね。笑

そうやって関心していると、僕らにも希望の光が差し込んできました。

そうだ!日本人の素敵な接客で彼らから美味しそうなマンゴージュースをゲットしよう!

夫婦の絆は一気に深まりました。(こんなので?)笑



宿でニアミスする度に好感度を残すため、少し話しかけたり、スマイルしたり。

「フランス。いい国だよね〜」と言ってみたり。。。

嫌な感じだったはずのフランス人は、なぜか貴公子に見え、マンゴーの神様

と呼びたいぐらいに彼らへの見方は急変。






(例のフランス人カップル)



帰る日までにマンゴージュースが飲みきられるのでは?とヒヤヒヤしながら、

毎朝、共用冷蔵庫をチェックし続けました。



彼らが出発した後!

マンゴージュースが残っているか?勝手にチェ〜〜〜ック!



やったぁ!!!

結構残ってる!!!3分の1も!!!

\(^-^)/

やったぁ〜。







僕らの中で、彼らは素敵なフランス人たちへと変わったのでした。

それから僕らがボラボラを離れるまで、貧乏まっしぐらだった僕らの食卓には毎回

マンゴージュースが添えられ、南国的な雰囲気に包まれたのでした。



原液を薄めて飲むタイプのジュースだったのですが、薄めて作る度に、

「これ飲んだら、あのフランス人みたいにラブラブになるかな???」笑

と、貧乏な地球一周の旅を必死で盛り上げようとした僕らでした。笑



貧乏旅をしている日本人夫婦に国境を越えたマンゴージュース支援。

国際協力、国際的なお付き合いって大切だね。(笑)









関連記事