世界を旅しているとイスラム教の人たちに会うことがあります。
彼らの宗教は僕ら日本人には縁遠いものなので、なんだか不気味にも
見えたりするのですが、でも、みなさんとても優しく、むしろ見習わなければ
いけないことがあったりします。
先日もロシアの宇宙船にイスラムの人が宇宙飛行士として乗り込むということで、
宇宙空間での1日のお祈りの回数はどうするんだ!?祈る方向は?お辞儀は?と、
イスラム教の代表者たちが会議を開きその解釈とお祈りの仕方を話し合ったと
いうことが話題になってましたよね?
イスラム教徒の宇宙進出。素晴らしいことだと思います。
こういうのは、人種、宗教を越えて人類が共通に進んでいかないといけない
ものだと思います。
イスラムも世界中の人から理解される機会を持つことが必要とされていると
思います。
そのころでしたでしょうか?
東南アジアのインドネシアで、こんなものが発売になったという話題が注目されました。
そう。
イスラムのバービー人形です!
その名のとおり、イスラム衣装を見につけているとのこと。
人口の85%がイスラム教徒のインドネシアで、露出の多い衣装を身に着けた
「バービー」や「ブラッツ」に代わる、子ども向けの人形「サルマ」が販売されて
いるというのは、イスラムを理解するという意味で、とても有意義で、斬新なこと
なのかもしれません。
僕が気にいったのは、人形の「サルマ」というネーミングです。
「サルマ」はアラビア語で「平和」を意味します。
イスラムから「平和」を呼びかけていくというのは世界的にもとても意味のある
ことだと思います。
「サルマ」が身に着けているのは、イスラム教徒の女性が身に着ける「アバーヤ」と
呼ばれる黒いマントのほか、ゆったりとした礼拝用の白い衣装など幅広く、
すべて長袖で、すその長さも足首まであります。
イスラムに忠実です。
現地にいるトモダチ情報では、小売店やインターネットを通じて6万〜8万ルピア
(約770〜1000円)で販売されていますが、日本に入っていく頃には、
もう少し高くなっているかも。とのことでした。
もの珍しさ、興味本位でこの人形の存在を知ることはとても良いことだと思います。
せっかくなのでどんな宗教なのかを布教という形ではなく、それぞれが学んでみる
というのは、人類の平和、進歩につながるような気がします。