パリでのこと。
信じられないぐらいの美味しいパン屋さんに出逢いました。
それはそれはもうその辺のパン屋とは全然違う美味しさでした。
しかし、なんであんなに美味しいのか?未だに疑問です。
全く同じ素材を日本に持ち込んでも絶対に作れないと言われるパン作り。
どうも、気候やその国の水事情などにも関係があるようですね。
パンを食べたのは、サンマルタン駅を出てすぐ左側にある小さなパン屋。
軽く、ハムとレタスが挟んであって、チーズの香りがほんのりとするとても
シンプルなものでした。
未だにあの味は忘れていませんが、もうあの味に近いものには出逢わない
だろうというぐらいそれは絶品だったのです。
お客さんもとても素敵でした。
こだわりの注文がそれぞれにあるようで、パン屋の店員さんと細かなやり取りを
している人、トッピングを「あーでもない、こーでもない」と話している人。
パリのパン屋はお客さんに育てられているんだな。と実感しました。
そのやり取りを盗み聞きしてみました。(←悪趣味)笑
店員:「こんにちは。いらっしゃいませ。」
お客:「今日も来ました。おいしいパンもちろんあるよね」
店員:「もちろんですよ。目をつぶって選んでも十分ですよ」
お客:「OK。これ、カットしてほしいのですが、、、7mmずつでお願いします」
店員:「わかりました。パンの粉はそのままにしておきますか?」
お客:「とってください。」
店員:「袋に入れますか?湿気のこもらないバスケットにしますか?」
お客:「家がすぐそこなので、湿気を残しておいて、切りやすくするわ」
店員:「それはいつものスタイルですか?お店で記録を残しますが、、、」
お客:「それは今日だけなので、記録は特に要らないですよ。」
店員:「今日のような天気のいい時の食べ方なんですね」
お客:「あ、ありがとう。さすが状況をよくわかってますね!」
と、まるで高級ブランド品点で買い物をするかのようなやり取りです。
びっくりですよね?
それに比べて、僕らの注文の仕方はシンプルすぎました。
「あ、これと、あれと、これ!シルヴプレ!(お願いします!)」
みたいな。
あのやり取りは凄すぎますよね?
パン文化が根強くあるからそうなるんですよね?おそらく。
さすが、学校給食に一流シェフの料理が出てくる国です。
もちろん、毎日ではないですが、国が認めた食育教育の一環だそうで、
バランスよく美味しく食べることが子供たちの将来を救い、さらに料理大国
フランスを維持することができると考えているからそうするのだそうです。
パリではパン屋だけではなく下手な店を出すと、
お客さんに「この店はダメだと思う。閉じたほうがいいよ」
と言われてしまうそうです。
やっぱり、お客がお店を支えているんですね。
国民がフランスの食文化を支えているんですね。
これは良く聞く話なのですが、
フランスの人は、日本の食文化の守り方にとても感銘を受けるそうです。
たとえば、さしみの魚によって替える醤油のなかのお酢の量や、天ぷらなどの
衣の粗さ。素材自体をなるだけ活かすための包丁の入れ方など。
それはそれは、日本で勉強でして母国に持ち帰ったフランス人もたくさんいる
そうです。それも高級料理店でではなく、ホントに地元のちいさなお店などで
勉強するそうです。
フランスの料理と聞くと、なんだか近寄り難い食事というイメージがありますが、
決してそうではないんですね。
フランスの住民に評価されて、支えられているとてもローカルな料理なのです。
地元の小さなお店で学んでいくことがその証拠ですよね。
比較的、日本本土の料理にはそれなりのこだわりがあって、それは世界に
誇れるものがあるような気がしますが。
果たして、誇れるもの、沖縄にはどんな料理があると思います?みなさん?
誇れる料理ではなく、誇れる食べ方、タイミングなどです。
それをそれぞれが持っていて、お店に要求する姿勢が大切だと思います。
さぁ、沖縄でもチャレンジしてみましょうよ。
格好つけるということではなくて、ホントに美味しい食べ方を追求する意味で、
こだわりの注文、食べ方をお店側にする。
先ずは、県内のパン屋からはじめましょう!
「焼き上がりは何時ですか?その時間に来ます!時間ぴったりでお願いします」
って言ってみましょう。
沖縄にも素敵なお店が増えてくると思います。