お湯高騰時代へ?

「地球一周の旅プロジェクト」 沖縄 主宰 : 松川 守

2008年07月06日 07:00

海外のホテル広告にこんな売り文句があります。



「ホットウォーター完備!」



ポットなんかあって当然じゃないんですか?

というリアクションが返ってきそうですが、そうではありません。



ハワイなら日本人の観光客が多いので、温水のお風呂の可能性は十分にありますが、

それ以外の太平洋の島々では温水のお風呂は期待できません。

残念ながら、本当の話です。実際に広告や案内をみると「Hot water 」と

やっぱりそう書いてあるのです。

ホテルに着き、お風呂の蛇口を見てみると、青い色の蛇口しかありません。

やっぱりそうなのか?と思ってしまいます。勇気を出してひねってみました。

すると、出て来ません。宿の人に聞いてみました。島の住民にも聞いてみました。

すると、みなさん口を揃えて「ここは熱いからね。」と答えてきます。



仕方ないってことですよね?諦めて水で入るしかないのです。

でもある日、大雨が降りました。ものすごい土砂降りです。

嵐かというぐらい降ったその日、僕らは熱いお風呂で体を温めよう!と

のんきなことを言ってしまった後に気がつきました。

「そうか温水がでないのか。。。。」

暑がりの僕でもそう思う訳ですから、妻のまーみーはもっと残念だったに

違いありません。

だって、寝る前に体を温められないのです。温めて気持ちを落ち着けることが

できないのです。その日、2人は覚悟を決めて冷たい水で入りました。

とても入れるような状況ではないんだけど、思い切って入りました。

風呂場からは、妻の気合いを入れる声が聞こえます。

「きゃ〜、はー、うー、えい!」日本のお風呂が恋しくなりました。

僕は普段沖縄では風呂につかることはないのですが、そんな僕でさえも

つかりたくなしました。



体を温めることができるってとても幸せなのです。なかなかできないことなのです。

特に島国に多いことですが、世界的にそういう傾向にあるので、これから島国地域、

インフラが十分でない国と地域へ旅に出られる方は気をつけて下さい。

結構な値段のするホテルでないと、ホットウォーターは出てこないのです。

帰国して、僕らは温水が出ることの有り難さを知りました。



簡単にお湯が作れる機械を作ってくれたメーカーさん。そして、インフラを

整備してくれたこれまでの日本のみなさんに感謝したいと思います。

僕らは、今、お湯で風呂につかれて幸せです。



みなさんもとても小さなことで幸せを感じることができる瞬間のレポートを

書き込んでください。

旅は感謝する心を育てます。いろんなことに感謝することができるようになり

ます。

日本に物が溢れたから、旅にでも出ないとそういうことが分からなくなったの

でしょうか?





by Abri_Beluga"The First Hot Water"on Flickr's CC



旅の目的を「心から感謝することを覚える」にしてもいいと思います。

人は生涯、学習です。決して感謝することのハードルを下げたのではありません。

さぁ、みなさん。出かけましょうよ。異文化の地に。










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