離婚。危機?

「地球一周の旅プロジェクト」 沖縄 主宰 : 松川 守

2008年07月25日 07:00

僕ら夫婦がタヒチの大ファンだということはもうみなさんもよくご存知だと

思いますが、大ファンだからこそ困ったこともあったのです。



あれは地球一周の旅がスタートして中盤ごろの話です。

思い出してきました。どんどん蘇ってきました。あの記憶が。

ニュージーランドのオークランドからタヒチに入った僕らは間違いなく

浮かれていました。結婚する前にそれぞれが憧れていたタヒチ。

いよいよ上陸!という時は機内で妙なテンションでした。

フライトアテンダントの方が英語とフランス語で「タヒチ地方の天気は晴れ、

気温を摂氏30℃となっています」というアナウンスが流れたときは、機内が

どよどよっとしたのです。その雰囲気にも押され、僕らのテンションは最高潮に

達していたのです。



ファアア国際空港に到着し、入国審査を終え、いざ、パペーテの街へ。

夜に到着したのでいろいろありましたが、なんとか次の日の朝を迎えることが

できました。

次の日、島の情報を得ようと現地の観光情報センターに行くと、日曜日でお休み。

次の宿を探そうとパペーテの街をぐるぐる歩いているとぐったり、なんせ30℃の

炎天下のなか歩いている訳ですからね?ヘトヘトでした。しかも日曜なのでポリ

ネシアの人たちはしっかり休みます。お店も全部休業中。

予想外のことに、2人の雰囲気も若干険悪ムード。そんななかこんなハズじゃ

なかった南の島「楽園タヒチ」のステイが始まっていったのです。



3日目の朝。「また観光情報センターへ行こう!」ということで2人はまた歩き

始めました。宿からセンターまで2km。あの暑さのなかよく歩いたな。と思う

ぐらい歩きました。



事件はそのセンターで起こったのです。

中にはパレオを着た女性スタッフがいっぱい、香りまで楽園です。

タヒチアン特有の鋭いまなざしにしなやかな立ち振る舞い。女性スタッフたちは、

とても気さくに英語で声をかけてきます。





by lander2006"miss tahiti"on Flickr's CC



訳:「日本からですか?」(はい、そうです )「どうですか?タヒチは?」

(最高です!)「でしょ〜。」(いつか移住したいです!)

「あら、じゃタヒチの女性と結婚しないとね。可愛い子いっぱいいるよ。どう?」



そうなんです。タヒチはフランス領なんです。日本人は簡単には移住できません。

仕事でそこに必要とされるか、現地の人と一緒になる以外にないのです。

でも、僕はセンターの中の遠くで海のパンフレットにしがみついている妻を

指差して「But,,,,,, I got married…………」とスタッフに伝えました。



「あら、ごめんね。それじゃ移住できないね。残念。一大決心が必要ね。」



とニコニコしながら返してきました。



一大決心。一瞬それは何だ?とも思ってしまいましたが、やっと僕の脳みそ

コンピューターが追いついてきてやっと理解できてきました。



「一大決心と引き換えに、楽園での生活か。。。。」(心の声)



ずっと憧れだったタヒチでの生活。目の前の楽園。でも、やっと掴んだ幸せ。

「タヒチか?」「別れか?」「タヒチか?」「ディボースか?」

「タヒチか?」「ブロークンアップか?」



と悩みながら、あれから4年が経とうとしています。

僕らは「東洋のタヒチ」という場所で生活しているのでした。



あ〜、ティアレタヒチの香りが恋しい。。。ハイビスカスで我慢します。









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