日本人でよかった。。。

「地球一周の旅プロジェクト」 沖縄 主宰 : 松川 守

2008年12月09日 07:00

旅行していると、結構気が張りつめていることがあって、自分でも緊張していることが

分かることがあるんですよね?



日本を離れる時に周りに散々脅かされてしまって、防犯にばっかり気を取られてしまうと

やっぱり緊張状態が続くものです。でも悪いことではないのでそういう状態には敢えて

いてください。日本人は丁度のぐらいがいいのです。



海外を舐めてかかると大変なことになるのは、みなさんもよーく分かっていますよね?

さて、その緊張状態。続けていると僕らには意外と負担になることは言わなくても

分かることでしょう。張りつめた状態が続くとやっぱり僕らの心も疲れてしまいます。

ツアーで行くとその感覚は分かりにくいと思うのですが、個人で行くと周りに日本人が

そんなにいないように感じるためか、どうしても心細くなったりするのです。



人間って不思議ですよね。そう言う時っていうのはバランスを取ろうとします。

日本食が食べられるお店に入り、防犯なんて気にしなくてよかった日本での雰囲気の

中にいようとしたり、居心地のいい日本人宿に会話を求めて行ったりするのです。





by flygraphix"Day 19 of 365 - Kitty Stix"on Flickr's CC




時には、高級なホテルに行き安全を求めることもします。高級なホテルに行くことで

お金のある人たちに囲まれる。=変なコソドロがいない。となり、気持ち的に安心し

たりするのです。



その時に、とても不思議な感覚があなたを待っています。

高級ホテルなのに、そうでもない格好で来てしまった自分。悪いことではないのに

悪いことをしてしまっているような自分。ホテルのスタッフにどんなふうに見られて

いるのか?と考え込んでしまっている自分がいるのです。



というのは、通常明らかに場違いな格好、場違いな人であれば、ホテル側から遠慮させ

られるが常識です。支払能力があるかどうかということと、大いに関係があるのです。

ホテルのスタッフも、心の中で「ん?こいつの格好は大丈夫か???この人、なに人?

あ、日本人か。こんな格好して。。でも日本人だったら払えるか。」というふうに

考えているのです。いや、きっとそうに違いありません。



散々、街の真ん中では防犯ということもあり、あまり晴れ晴れとしてしない服装で

日本人であることを隠しながら歩いていて小さくなっている僕ら日本人なのですが、

こういう時には日本人であることを全力でアピールして歩けるのです。

「私は日本人ですけど。何か?問題でも?」みたいな姿勢で歩くことができるのです。

これが不思議です。ホテルの外では小さくなっているのに、大きくなっている自分に

気がつきます。



普段はそういう性格でなくても、あの環境にいるとどうしてもそうなってしまいます。

これは悪いことではありません。僕らはバランスを取ろうとしているのです。

張りつめた精神状態からの開放。そして居心地の良さを求めて僕らの心が動いている

のです。



入国審査の次に「あ〜、日本人でよかった。私、日本って好きだな〜」と思える瞬間

です。

今回のような日本人であることをアピールしたほうがいいケースは、思い切って

日本人してください。



人に聞こえるように日本語を話してもよし、おもむろにカバンからマイお箸を取り出し

てもよし、食事の前に手をばっちり合せて「いただきます」をしてもよし、軽く会釈を

する仕草もとてもとても効果的なのです!










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