2007年10月19日

悪魔の棲む冷蔵庫

世界を放浪していると、安宿に宿泊しないといけない状況があります。

一泊千円以下はもちろん、またはその半分ってこともあります。

そんな宿ではとてもじゃないけど、日本では体験できないことがあります。



悪魔の棲む冷蔵庫



その一つが「冷蔵庫の中の悪魔体験」です。



安宿には、宿泊者みんなで共有する大きな冷蔵庫があります。

自分たちで食べるものは自分たちで管理するため、食料をナイロン袋に入れ、

マジックで自分たちの名前をアルファベットで書きそこに保管します。



冷蔵庫に並んだ、食料はずらっと国際色豊かなものが並びます。



○韓国人のキムチ

○日本人の梅干し

○フランス人のバゲット

○イタリア人のパニーニ

○アメリカ人のマック

○タイ人のナンプラー

○沖縄人のあんだんすー(あったらいいね)(笑)



その他いろいろです。



でも、そのなかにひっそりとそこにたたずんでいる食料があります。



冷蔵庫の前に来るいろんな人に



「Is That yours ?」



と聞くと、誰も「いやいや、僕のじゃないよ」「私のじゃないわ」と答えが返って

くるのです。



なんだろう?と好奇心旺盛な僕らは覗いてみました。

すると、、、



あみかごのようなものの中に、食料らしきものがあり、そのあみかごが南京錠

でロックされているのです。



悪魔の棲む冷蔵庫



ここで解説。

(南京錠でロックするのは悪質な食料泥棒から守るためです)



しばらく覗いていると。

微かに中の食料の賞味期限が!



なんと!

2002年6月10日!

と書かれているではないですか!?



考古学者もびっくりの世紀の大発見でした!!!



明らかに2年前ものでした。王朝時代も終わり、アメリカ先導体制真っ只中の

時代のものでした。(笑)



するとイギリス人の青年がきて、

「あ〜、これね?ずっと前からあって、もう長いんだよ。どこの食料なんだろうね?

 もしかしたら宇宙人のかもよ!きっと今ごろ悪魔になってるよ」

と。



「地球外生命体」「悪魔」

僕らは何故か冷蔵庫の前で心が一つになりました。



イギリスと日本、そしてその他の国との国境を超え、共通の意識になった気が

したのです。



冷蔵庫の中の悪魔。

いうまでもないが、つまり行き場のない食料。



悪魔なのに、人類の歴史に貢献した瞬間でした。



あの悪魔、みなさんの気持ちとは裏腹に、今もニュージーランドのあの安宿に

残っていてほしいものです。



ある意味、ヘタな国際機関より人類平和に貢献したはずですから。(笑)








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Posted by 「地球一周の旅プロジェクト」 沖縄 主宰 : 松川 守 at 07:00 │ 【今日のトピックス】