2008年01月02日

太陽売っています。byロンドン雑貨屋

僕らにとって太陽って当たり前の存在ですよね?毎日上がってくるし、毎日夕日に

なって落ちていくし、そりゃ、気にしないほど当然で絶対的なものです。



旅中、ロンドンに住んでいた妹の家に寄った時に太陽に関する不思議なものを見ました。



太陽売っています。byロンドン雑貨屋

by wonderferret"The Weather Project"on Flickr's CC



おっと、その前に、日本ではロンドンのことがよく知られていないのでここで簡単に

説明しておきます。



一般的にロンドンといえば、10キロから15キロの幅に囲まれたグリーンベルトに

囲まれた東西50キロ、南北40キロの範囲を言います。

このロンドンは確かにイギリスの首都ではあるのですが、実は690万人が住む街全体を

統括する「東京」で言えば、都庁のような行政組織はないんですね。



サッチャー元首相は、それまでのグレーターロンドン・カウンシル(GC)という

日本なら東京都に価する地方自治体を解散して、その中心部にある2つの市

(ウエストミンスターとロンドン)と周辺を31の区に分割しました。

そして、それぞれの自治体に権限を委譲してしまいました。



ですが、郵便の宛先なども「ロンドン」という書き方をしますし、日常会話でも

「ロンドン」という言い方をしますが、実際に「ロンドン市」と言うのは正しい

表現ではなく市長も存在しないのです。



ちょっと意外ですよね?



ロンドンのエリアの一言で説明すると、シティとウエスト・エンドの2つから

なっている。といえます。

ロンドンの歴史は、紀元前55年にローマ軍が遠征して、今のシティ当たりに

砦を築いた事に端を発しますが、2000年を経った今でも経済の中心地である事には

変わりはありません。



そして、シティの西側に広がるウエストエンドは政治、商業の中心地。

各省庁、華街、有名ショッピング街、高級住宅地などいくつものを顔を持っていて、

今のロンドンを代表するエリアといっても過言ではありません。

またロンドンは少し郊外に出れば、古き良き時代の建築物や環境がそのまま残って

いますので旅行にはもってこいの場所です。



ですが、旅中、気をつけたほうがいいことがあります。

それは、「日照時間」と「天気」です。



世界地図ではなかなか分かりにくいのですが、日本の北海道より北に位置している

ロンドン。日本と一番異なるのは、日照時間で夏の間は午後10時過ぎに日没しますが、

冬の間は午後3時になると日没時間を迎えてしまう極端な日照時間です。

僕らもその滞在中に、前の日に結構よる遅くまで起きてて、次の日寝坊したんですね。

朝、11時過ぎに起きてしまったのですが、お昼と朝ご飯が同じになり、

3時間後には日没。。。あたりは真っ暗。

とても1日を無駄に過ごした気持ちになりました。

だってそうですよね?起きて、4時間ぐらいしかたってないのに、日没ですよ。

ありえません。日本ではありません。



天気もまた極端です。

通り雨が多く、降っていて10分もすればすぐに止んでしまい、その後30分もすると

また雨が降り出す事もあります。よくロンドンの天気は変わりやすいといいますよね?

それを体験できるというわけです。

なので、季節によっては傘が絶対に離せないことがあるでしょう。



話は戻って、

日照時間が少なく、天気が変わりやすい。となると、人間ってどうなると思います?

これは長い間、ロンドンに住んでいた妹と今、住んでいる友人のレイ君が言っていた

のですが、「なんだか気分が憂鬱になる」というのです。

しかも、僕らはうちな〜んちゅ。年から年中カラフルな花に囲まれて、

光り輝く太陽の光線を浴びている僕らには、太陽の光にあたる時間が少ないと、

気分的にも参ってしまうのです。



妹夫婦のマンションで見たのは、なんと!「人口的な太陽!」

絵に描いた太陽だったのですが、

壁に太陽を貼ってありました。初めは何かの冗談かと思ったのですが、太陽が恋しくなる

ことがあって、こうでもしないと気分が晴れないというのです。笑

どうやら、街の雑貨屋さんでその太陽を売っていたとか?笑



冗談かと思っていたのに、妹からその日照時間のことを聞いて納得がいきました。

でも、普段、こんなに太陽の光を浴びている僕らからすると思ってもみないことですよね?

だって、太陽とお会いする時間が少ないわけですよ。



想像つかないですよね?沖縄なんかにいると特にそうじゃないですか?

当然のようにあるので、もちろん雑貨屋さんには置いてませんよね。



これは聞いた話ですが、

中東の子供に、太陽の絵を書いてもらうと、ほとんどの子供たちが太陽の色を

黒く塗るそうです。

これは暑さのあまりに自分たちを困らせる邪悪なものと考えているからだそうです。

沖縄の子供たちは赤またはオレンジに塗りますよね?

北海道の子供たちは薄いピンク色に塗る傾向にあると聞いたことがあります。



それを知ると、

ロンドンの雑貨屋で、

太陽のレプリカ?が売られているのも分かるような気がしませんか?








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Posted by 「地球一周の旅プロジェクト」 沖縄 主宰 : 松川 守 at 07:00 │ 【今日のトピックス】
この記事へのコメント
松川さん、あけましておめでとうございます。
それにしても、ロンドンってそういうものだったのですか??
全然知りませんでした・・・(苦笑)。
今年も毎日楽しく読ませて頂きます~。
よろしくお願いいたします。
Posted by kick at 2008年01月02日 18:18
Kickさん
ロンドン。そうなんですって。
びっくりですよね。というか意外ですよね?
今年もよろしくお願いしますね。
昨年の出逢いに感謝です。
Posted by 「地球一周の旅プロジェクト」@沖縄 WTPO主宰 : 松川夫婦「地球一周の旅プロジェクト」@沖縄 WTPO主宰 : 松川夫婦 at 2008年01月04日 22:29