2008年01月17日
「お釣り」って日本の文化なの!?
昨年末に、ネット上でこんなニュースがありました!
「インドでは、今、硬貨を作る予算がなく、お釣りはチョコレートで払っている」と。
そうなんですよね。
外国では、こんなことが何故か起こってしまうのです。
お金については、世界各地で考え方が違うので扱い方も様々です。
日本で買い物すると商品の価格分のお金を払いますよね?そして、それより
多ければ、お釣りとして手元に帰ってくる。これ、日本では普通じゃないですか?
でも、海外では(僕の確認が取れている範囲内だと)、日本、アメリカ、カナダ、
イギリス、オーストラリアなどではきちんとお釣りで返ってきますが、それ以外の
ところはぴったりお釣りが返ってくるとは限りません。
ここは、国や地域によっても違ってくるので、敢えてアバウトにさせてください。
多くの日本人がきちんと返ってこないお釣りのことで、現地で揉めています。

by Jeff Milner "coin"on Flickr's CC
西洋文化圏の生活が基準である人たちはまだいいのです。
西洋ってチップという習慣があるじゃないですか?なので、仮にお釣りが返って
こなくても、その分をチップと考えて、気を抑えることだってできるからです。
でも日本ではそんなわけにはいきません。
商売する人は、きちんと正確なお勘定をすることが基本で、お釣りを間違って
渡すようもんなら、それはもう2代目以降の商売に影響も出るぐらいの勢いで
大目玉くらいますよね?
いやぁ、しかし、本当に海外ではぴったりとお釣りが返ってこないということが
あるのです。
あれは、僕らが中東の街をふらついている時の話。
何か腹ごしらえに買おうとしていたところ、たまたま街角で駄菓子屋さんみたいな
お店に出逢いまいた。
そこで買ったのは、ドーナツみたいなよくわからない、でも腹ごしらえできそうな
ものでした。
どのぐらい買ったかは忘れましたが、日本ではありえない価格だったことだけは
覚えています。まとめ買いをしました。
店員さんに計算をしてもらって、トータルで1ポンド75ピアストル!
(日本円にすると50円ぐらい)
なので、僕らは2ポンド出すことになりました。
支払が済むと、店員さんは、「ありがと!」みたいな顔をして、次のお客さんの
対応をしようとしています。
僕らは一瞬目が点。そう、お釣りが25ピアストルあるはずです!
しかし、店員さんは、こっちを見ようともしません。
なので、無理矢理、英語で「Change Change!(お釣り、お釣り)」と払うように
促しました。
ですが、「え?」みたいな顔をするのです!
しかも、「あんな細かいお金!ケチケチしないでよ!」見たいなことを言われ、
唖然とする僕ら。と同時に「早く払えよ。コラッ!」というオーラを出す僕ら。
一向に店員さんは、相手にしてくれません。
猛抗議した僕らは、しばらくして店員さんからお釣りの25ピアストルを受け取る
ことになったのですが、向こうは首を傾げる様子。
僕らにとっては、「全く!どうなってるの?」という感じでした。
でも、旅を続けていると、人間って適応していくんですね。
それからはお釣りがでないように、ぴったりと料金を出すようにしていったのです。
これは、世界のいろんなところで見かけらるシーンなんです。
必ずしも、発展途上国には限りません。
変な端数がでると、切り捨てどころか、むしろ繰り上げで料金を持っていかれる
ということが起こるんです。
まさに、大陸的発想なのかもしれません。島国に育った僕らが、資源などに
恵まれなかったせいか、細か過ぎるのかもしれませんね。
ぴったりお釣りが返ってこなかったら、やっぱり腹がたってしまいますが、
やっぱりそれは、日本人的感覚なのかもしれません。
今になって思いますが、その大陸的感覚に自分の身を委ねるというのも旅の
楽しみの1つだったのかもしれません。
「心が狭かったのかな〜。」と、なんとなく自分の小ささを感じ、それと、
あの場面を含めて、地球のとあるワンシーンまでもを好きになれなかったことを
悔いている僕がいるのです。
日本人の価値観をよそで強引に押し付けてきた気がしてならないのです。
次回は、もっと、そういうことも楽しめる人間の大きさをもっていきたい。
と心に誓ったのでした。
src="//pagead2.googlesyndication.com/pagead/show_ads.js">
「インドでは、今、硬貨を作る予算がなく、お釣りはチョコレートで払っている」と。
そうなんですよね。
外国では、こんなことが何故か起こってしまうのです。
お金については、世界各地で考え方が違うので扱い方も様々です。
日本で買い物すると商品の価格分のお金を払いますよね?そして、それより
多ければ、お釣りとして手元に帰ってくる。これ、日本では普通じゃないですか?
でも、海外では(僕の確認が取れている範囲内だと)、日本、アメリカ、カナダ、
イギリス、オーストラリアなどではきちんとお釣りで返ってきますが、それ以外の
ところはぴったりお釣りが返ってくるとは限りません。
ここは、国や地域によっても違ってくるので、敢えてアバウトにさせてください。
多くの日本人がきちんと返ってこないお釣りのことで、現地で揉めています。

by Jeff Milner "coin"on Flickr's CC
西洋文化圏の生活が基準である人たちはまだいいのです。
西洋ってチップという習慣があるじゃないですか?なので、仮にお釣りが返って
こなくても、その分をチップと考えて、気を抑えることだってできるからです。
でも日本ではそんなわけにはいきません。
商売する人は、きちんと正確なお勘定をすることが基本で、お釣りを間違って
渡すようもんなら、それはもう2代目以降の商売に影響も出るぐらいの勢いで
大目玉くらいますよね?
いやぁ、しかし、本当に海外ではぴったりとお釣りが返ってこないということが
あるのです。
あれは、僕らが中東の街をふらついている時の話。
何か腹ごしらえに買おうとしていたところ、たまたま街角で駄菓子屋さんみたいな
お店に出逢いまいた。
そこで買ったのは、ドーナツみたいなよくわからない、でも腹ごしらえできそうな
ものでした。
どのぐらい買ったかは忘れましたが、日本ではありえない価格だったことだけは
覚えています。まとめ買いをしました。
店員さんに計算をしてもらって、トータルで1ポンド75ピアストル!
(日本円にすると50円ぐらい)
なので、僕らは2ポンド出すことになりました。
支払が済むと、店員さんは、「ありがと!」みたいな顔をして、次のお客さんの
対応をしようとしています。
僕らは一瞬目が点。そう、お釣りが25ピアストルあるはずです!
しかし、店員さんは、こっちを見ようともしません。
なので、無理矢理、英語で「Change Change!(お釣り、お釣り)」と払うように
促しました。
ですが、「え?」みたいな顔をするのです!
しかも、「あんな細かいお金!ケチケチしないでよ!」見たいなことを言われ、
唖然とする僕ら。と同時に「早く払えよ。コラッ!」というオーラを出す僕ら。
一向に店員さんは、相手にしてくれません。
猛抗議した僕らは、しばらくして店員さんからお釣りの25ピアストルを受け取る
ことになったのですが、向こうは首を傾げる様子。
僕らにとっては、「全く!どうなってるの?」という感じでした。
でも、旅を続けていると、人間って適応していくんですね。
それからはお釣りがでないように、ぴったりと料金を出すようにしていったのです。
これは、世界のいろんなところで見かけらるシーンなんです。
必ずしも、発展途上国には限りません。
変な端数がでると、切り捨てどころか、むしろ繰り上げで料金を持っていかれる
ということが起こるんです。
まさに、大陸的発想なのかもしれません。島国に育った僕らが、資源などに
恵まれなかったせいか、細か過ぎるのかもしれませんね。
ぴったりお釣りが返ってこなかったら、やっぱり腹がたってしまいますが、
やっぱりそれは、日本人的感覚なのかもしれません。
今になって思いますが、その大陸的感覚に自分の身を委ねるというのも旅の
楽しみの1つだったのかもしれません。
「心が狭かったのかな〜。」と、なんとなく自分の小ささを感じ、それと、
あの場面を含めて、地球のとあるワンシーンまでもを好きになれなかったことを
悔いている僕がいるのです。
日本人の価値観をよそで強引に押し付けてきた気がしてならないのです。
次回は、もっと、そういうことも楽しめる人間の大きさをもっていきたい。
と心に誓ったのでした。
src="//pagead2.googlesyndication.com/pagead/show_ads.js">
Posted by 「地球一周の旅プロジェクト」 沖縄 主宰 : 松川 守 at 07:00
│ 【今日のトピックス】
この記事へのコメント
おはようございます。
へぇー、そういうお話は初耳です。面白いですね。私が行った各地のヨーロッパでも「おつり」はちゃんと返してくれます。逆に最近は色んなお店でもレジの所にチップ箱なるものが置かれており、支払いの時に細かいものが無い時(1円〜10円位迄)、その箱から店員さんが取り出して、「これで間に合わせるから心配しないで」みたいな場面に遭遇する事があります。だから消費者もだんだんそれに慣れて行き、レジに置かれているそういった「チップ箱」におつりの小銭などを入れる習慣がついて来ている様に思います。私も時々入れていますよ。
お二人は貴重な体験をなさったんですね。
文化の違いって、実際に体験して初めて理解出来る部分ってありますよね。
「郷に入っては郷に従え」で、現地の習慣や文化を尊重し受け身の態勢で旅行に出るのが賢明ですよね。そういった経験を重ねる毎に、だんだん視野も広くなり、色んな方向から物を考える力が蓄えられてくるんだと思います。
私も出来るだけ多くの文化に触れ、もっと多くの場所へ旅をしたいと思っていますので、こういう体験談は非常にいい勉強になります。ありがとうございました。
へぇー、そういうお話は初耳です。面白いですね。私が行った各地のヨーロッパでも「おつり」はちゃんと返してくれます。逆に最近は色んなお店でもレジの所にチップ箱なるものが置かれており、支払いの時に細かいものが無い時(1円〜10円位迄)、その箱から店員さんが取り出して、「これで間に合わせるから心配しないで」みたいな場面に遭遇する事があります。だから消費者もだんだんそれに慣れて行き、レジに置かれているそういった「チップ箱」におつりの小銭などを入れる習慣がついて来ている様に思います。私も時々入れていますよ。
お二人は貴重な体験をなさったんですね。
文化の違いって、実際に体験して初めて理解出来る部分ってありますよね。
「郷に入っては郷に従え」で、現地の習慣や文化を尊重し受け身の態勢で旅行に出るのが賢明ですよね。そういった経験を重ねる毎に、だんだん視野も広くなり、色んな方向から物を考える力が蓄えられてくるんだと思います。
私も出来るだけ多くの文化に触れ、もっと多くの場所へ旅をしたいと思っていますので、こういう体験談は非常にいい勉強になります。ありがとうございました。
Posted by ゆぐりはいからー
at 2008年01月17日 09:09

そもそも中東ではレジに小銭がないんですよ・・・。良くあることです。
Posted by nao at 2008年01月17日 11:51
ゆぐりはいから〜さん。
今日も書き込みありがとうございます。
しかも貴重な情報までありがとうございます。
ヨーロッパにはたしかに小銭箱ありますね。
とても親切な習慣ですよね。日本にできてもいいのにね。
お金にたいする考え方で様々な習慣が生まれるのかもしれません。
地球って楽しいです。
これからもいろいろ吸収していきたいと思います。
今日も書き込みありがとうございます。
しかも貴重な情報までありがとうございます。
ヨーロッパにはたしかに小銭箱ありますね。
とても親切な習慣ですよね。日本にできてもいいのにね。
お金にたいする考え方で様々な習慣が生まれるのかもしれません。
地球って楽しいです。
これからもいろいろ吸収していきたいと思います。
Posted by WTPO 松川 at 2008年01月17日 13:30
Naoさん。
コメントありがとうございます。
小銭ってなんのためにあるのか疑問に思ってしまいますよね?
いっそこと、全て四捨五入で計算してもいいのでは?
と思いませんか?笑
ダメかな?笑
コメントありがとうございます。
小銭ってなんのためにあるのか疑問に思ってしまいますよね?
いっそこと、全て四捨五入で計算してもいいのでは?
と思いませんか?笑
ダメかな?笑
Posted by WTPO 松川 at 2008年01月17日 13:32