2008年01月28日

縦列駐車ウルトラC

パリの街を歩いていると不思議な光景に出くわします。


美しい建物に、透き通った空気、街を闊歩する素敵なパリジェンヌ、

フランスパンの香り。



そして、路上駐車(笑)



縦列駐車ウルトラC

by mikefats"DSC_5162.jpg"on Flickr's CC



そう、パリってとても路上駐車が多いんです。どの通りを見ても路駐、路駐、路駐。。。。



しかも、ずら〜〜〜〜〜っと並んでいる上に、車と車の間が本の何十センチという

わずかな隙間しかないんです。



初めてみると、パリの人って縦列駐車がうまいんだなぁ〜と思ってしまいます。

が、しかしこれは縦列駐車が上手い!というわけではないことに気がつきます。



僕らもパリの若干東側・クリニアンクール駅近くの宿付近でその縦列駐車を

見せられました。



すーっと車線の進行方向と同じ方向に車が入って来ました。

路側には車と車の間が一台入るか入らないかというスペースがあり、

そこの前の車に並んで、縦列駐車する車が止りました。運転手はいっぱい

いっぱいハンドルをきり、車と車の間に縦列駐車する車のお尻を入れようとします。



そのスペースでは無理だよ!と思った瞬間!奇跡が!起こったのです。笑



「カチャン、カカカカ・・・・」



そう、その車、前後に駐車されている車のバンパーに自分の車のバンバーを

ソフトに当てて、2台の車を動かし、おそらく入らないだろうと思ったスペースを

広げ始めたのです!!



なんて!大胆!



日本だと、サイドブレーキが引いてあるので、お互いの車のバンパーがへっこみ

大問題になるのですが、パリでは駐車するときにサイドブレーキを引いてはいけない

という暗黙のルールがあるので、どうやらそれは大問題にはならないようです。



前後の車をさらに動かし、スペースを作る運転手。

その運転手のいいなりになる2台の前後の車。かすかに鳴き声が聴こえるバンパー。

すべてが一瞬でした。



気がつくと「パーフェクト!」縦列駐車は完了しているのでした。

いやぁ〜、びっくりしました。



せっかくなので、こちらで見て下さい。この素晴らしさ。



こんなこと日本でしたら大変なことになりますよ!

毎日、警察が立ち会いで、日本全国の警察が足りなくなるんじゃないですか?


おそらく。。。



でもね。

「バンパー」って外来語で「ぶつける」という意味があるんですよね。

そのバンパーがぶつけられたりしながら、うまく縦列駐車ができるわけですから、

もともとのバンパーの役目は果たせているわけで。。。笑



とすると、僕ら日本人がバンパーに対して過敏なだけですかね?

みなさんはどう思います?



縦列駐車する側ならいいけど、される側だったら、バンパーの傷が気になりますよね?

だからといって、サイドブレーキ引いていても余計に傷が深くなるだけだし。



あ〜、日本に住んでてよかった。という気持ちになるのは僕だけでしょうか?笑



こいういう感覚の違いは、日本人が車を自分のステイタスだと考えるからということを

聞いたことがあります。



日本人は、持っている車で自分にどれだけの経済力があるかをなにげにアピールして

いるんです。



なので、ぶつけられたらすぐ賠償の話になるし、何%どっちが悪いかということで

ムキになりますよね。保険のこともあるし、それは仕方のないことだと思うのですが、

でも、なんだかみみっちぃ感じがしませんか?



「バンパーぐらいなんてことないよ!」と、気軽に言ってみたい気もします。



でも、ぶつけられたらイヤです。



今日の話題は僕にとってなんだか複雑な思いがするテーマです。

特に車好きってことでもないのですが、傷が入った!はい弁償!的な考えが

あまり人間的な感じがしないんですよね。



許せる寛大な心をもちたいのです。でも、なかなかそうなれない。



そんなことを考えさせられたフランスでの縦列駐車でした。









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Posted by 「地球一周の旅プロジェクト」 沖縄 主宰 : 松川 守 at 07:00 │ 【今日のトピックス】