2008年03月27日

高級な氷

海外から帰ってきて、すぐに感じることがあります。

アメリカなどのいわゆる先進国から帰って来た時にはそう感じることはあまりないと

思いますが、東南アジアの田舎の街から帰って来た時には、大いにそれを感じます。



何を感じるかというと、「モノのありがたさ」です。



日本は世界的に見てもなんでもそろっている国です。

無くてもいいものまであります。ですが、地球の田舎にいくと本当に必要なもの

しかありません。

生活にこまらない程度にモノがあるのです。



例えば「氷」です。



高級な氷

by alisdair”Muffin Cubes”on Flickr's CC



東南アジアなどにいくと、都会には当たり前のようにありますが、田舎にいくと、

その存在さえ貴重なものになります。ジュースに入っている「氷」?

そんなものは、必要最低限の中に入っていません。

冷たくするということ自体が贅沢なのです。



商売をやっているお店などに入って行くと、一応「氷入り」と「氷なし」があったりする

のですが、氷が入っている方が割高なのです。涙



現地の商売人に聞いてみました。

「氷ってやっぱり高いの?」と。

するとびっくり、帰って来た答えは



「氷をつくる冷蔵庫が高いんだよ。日本製が一番壊れなくていいんだけど、

高くてね。俺らには買えないよ。」



だそうです。



商売する上で割りに合ないということでもあります。


その質問をした時にとなりを通りかかった子供たちがかき氷をもって、喜びながら

走っていきました。

なんだか今まで実感しても見なかったことが込み上げてきました。



「日本はモノが溢れている」

以前ネパールと日本を行き来する先輩がつぶやいていた言葉です。

心に染みました。



ウチには、まだ肌寒いというのに冷蔵庫に「氷」が溢れています。

「日本って贅沢だ。氷の有り難さを感じながら生活しよう。」今日、そう誓いました。



みなさんも普段端っこに追いやっている氷を今日だけでも有り難く感じて

あげてください。

戦後、成長した日本という国の特権ですが、今、振り返って考えてみる時期に

来ているような気がするのです。








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Posted by 「地球一周の旅プロジェクト」 沖縄 主宰 : 松川 守 at 07:00 │ 【今日のトピックス】