2008年05月07日

辛い旅の訳

やっぱり旅の醍醐味といえば、人との出会いです。



僕は人と出会えることがこんなに素敵なことだと感じられるのは、

正直その旅に出るまでありませんでした。結構冷めていたんです。

冷めていたというか人付き合いに幻滅していることが多かったのです。



20代にいろんなことがあり、僕の心も傷つき、周りの人も傷つき、すべてが

お互いに傷つけあったのです。ある日を境にすべてが壊れていったのです。

そのある日に何が起こったのか?それを書いてしまうと、また人が傷ついて

しまうので、もうそれは書きません。



これまた閉鎖的だと言われてしまいそうですが、でもこれが僕の人生だと思って

いるのです。また僕も傷つくし、もうお互い思い出せないよね?



旅に出る前はそのことが、ずっと人生のつっかえみたいな感じになっていた

のですが、旅に出てからはつっかえなくなったというか、もうあまり覚えて

いないのです。

旅での出来事がその前にあったページの上から大きな筆のようなもので僕の人生の

何ページも塗り替えていったのです。



旅先では、いろんな人に会います。あきらかに旅をエンジョイしている人、

友だちと楽しそうに全力で暴れている人。なぜか自分のことをまとめようとして

いる人、何かに迷い込んでいる人。声をかけてみるとわかります。



辛い旅の訳

by hypertypos"Why me?"on Flickr's CC



旅人だからといって、すごいテンションで声をかけないようにしてください。

まず、旅をする理由を聞いてあげてください。楽しげにしている人はすぐに

楽しそうにその理由を話しますが、そうでない人は、

「何かいろいろ見てみたくて、、」「のんびりしたくてね。。。」と言います。

後でじんわり出てくる理由もあるのです。じんわり出てきた理由のほうが

とても人間味あふれていることがあるのです。



僕らもいろんな人に会いました。モーレア島であったロンドンからきたRさん。

中東の宿で会った日本人のSさん。みなさん自分が生きてきた人生の節目に、

とても大事な時期に、とても有意義な旅をされていたのです。



そういうときに人間同士の心は通います。日本にいても通いますが、海外で

通わせるとより一層味が出てくるものです。

心が通ったもの同士は、旅の記憶のなかでも繋がっていきます。そして再会を

望むのです。



人間生きていると、いろんなことがありますがそれを味わい深いものに変えて

いくツールとして旅をされるというのもありだと思います。



暗く行く旅があってもいいと思うのです。

暗くというか「哀愁ただよう雰囲気を引きずって」、どんどんいろんな人を

巻き込んで地球を歩き回っていいと思います。



いろんな行き方をしている人がいてこの世の中です。いろんな価値観があって

この世界です。

それをリセットではなく、シャッフルさせながら人生のページに新たなものを

加えていく、または塗り替えていく、新しいことに気がつく、それが旅だと

考えるのです。



今日は臭くなってしまいましたが、

最近「いろんなことで落ちこんでいます。私にも旅っていけますか?」という

問い合わせがあったりするので、こんな話もしてみようかと思い触れてみました。



いつも楽しそうにしている僕らなのですが、それだけではありません。

それなりに人間臭く旅しよう!

人生そうやって生きていこう!と思っているのです。


なので、みなさん。大丈夫。

あなたにも出来ますよ。地球一周の旅。決して高くない人生講座の授業料だと

思います。



サポートしまっせ。笑









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Posted by 「地球一周の旅プロジェクト」 沖縄 主宰 : 松川 守 at 07:00 │ 【今日のトピックス】