2008年05月31日

笑わないホテルマン

そうそう。あれはチリのサンチャゴでのこと。



僕らは到着した国際空港で宿を決めました。

そのホテルの名は「ホテルアメリカーノ」。

個人まりとした感じでしたが、なかなか落ちついた感じで国際的にもスタンダードな

所でした。



ところが難点が1つありました。それはフロントのオジさんの愛想が悪いという

ところでした。笑

妻のまぁみも「なんかぜんぜん笑わないよね〜」としきりに言うので、

それまで気がつかなかった僕もオジさんを気にするようになっていました。

しかもこのホテルの入り口が完全ロック制で、毎回出入りする度にこのオジさんの

許可をもらわないといけないのです。涙

とにかくオジさんは愛想が悪く、そうだね、例えば顔はブルドックな感じ。



笑わないホテルマン

by jcheng”J. Random Bulldog”on Flickr's CC



小柄でウエイトリフティングをやっている感じ。よく笑って8時間に1回ぐらい。

(計ったわけではないのですが、、、)

僕ら滞在している間でも一度も笑わなかったので、もしかしたら、このまま笑わないのか?

と思い、妻と笑うか笑わないか賭けをしていたぐらいです。



ロビーにテレビがあって、それを見ていてもぜんぜん笑わない。

人と話をしても笑わない。誰か友人らしき人から電話がきて話してもわらわない。



僕ら2人はとても気になり初めていました。

サンチャゴの旅をしながらも、街を歩きながら、

「ねぇ、あのオジさん。笑うかな?」とか2人は会話をしたりするほどでした。

そのホテルには6日ほど滞在しましたが、5日目になっても笑いません。

ホントどうでもいいことなのですが、ブルドックオジさんは笑いません。

あんなに陽気な国なのに笑いません。カップルはサンチャゴの公園でいちゃいちゃして

愛を育んでいるのに、ブルドックオジさんは笑いません。



終いには妻が「なんか怖いよ。こっちを睨んでいる気がする」というのです。

んまぁ、確かにそうだ。あれだけ笑わないというのは変だ。

僕もそう思うようになっていました。



最終日、今日もうこのホテルを出てぺルーに出発!という日がやってきました。

どうせ笑わないオジさんなので、その事さえも忘れかけていたチェックアウトで

お金を払った時!

その瞬間!オジさんが「Muchas Gracias」(どうもありがとう)と笑ったのです。



ある意味、オジさんは仕事を確実にこなしました!笑

セキュリティーでブルドックを演じ、最後にきちんと「ありがとう」と。

安いホテルマンの鏡かもしれません!笑

最後の「ありがとう」にとても重みがありました。



オジさん。なかなか貯めるね。いい味だしてたよ。笑









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Posted by 「地球一周の旅プロジェクト」 沖縄 主宰 : 松川 守 at 07:00 │ 【今日のトピックス】