2008年06月16日

歩いて国境を渡る

一度だけ歩いて国境を渡ったことがあります。

それはアメリカとカナダの国境でした。



もう何年も前の話になりますが、シアトルに行った時のことです。

せっかくなので、「カナダまで行こうよ!」ということになり、お隣の

バンクーバーまで向かったのです。お隣とはいっても車で4〜5時間もかかるような

ところでした。



厳密に言うと、車で国境ギリギリまで行き、そこから何歩か歩いて国境を越えた

ということになります。笑

でも島国出身の僕らには、その「歩いての国境越え」がとても新鮮に感じるのです。

大陸を渡った感というか、足が国境にまたがったという感じが感動的なのです。


ハイウェイには大きく「CANADA IMMIGRATION」と書かれていて、もちろん車に

乗ったままそのエリアに入っていきます。しかし、途中で降ろされ、何やら事務所の

ようなところに連れて行かれ、そこで入国の手続きとなるわけです。その何メートルか

先に白いラインが書いてあって、そこからがカナダとなっていました。



夢を打ち砕いてしまいますが、「ただ白線を越えるとカナダです」当時はもの凄い

興奮しました。体がカナダに入った!国境を越えたぞ!とまるでエベレストでも

登頂したかのような勢いで表現したものでした。



歩いて国境を渡る

by superfem”Isaac strolling the Mexico/US border”on Flickr's CC



なんだかワクワクしました。アメリカからカナダに入った瞬間、フランス語の表記が

少しずつ目立ってきました。それももっとドキドキしました。

ある意味、僕ら旅人にとって、そのビヨンド ザ ボーダーは、自分を大きくしてくれる

ことを実感できる瞬間でもあるのです。

しかも自分の足で越えると、2つの国にまたがった!ということで気が大きく

なったつもりになるのです。

その時に、これまで考え込んでいたことの小ささに気がつき、今、自分が何かを成し遂げ

ようとしている時の瞬間が流れ、実感としてわき、地球の大きさを感じるのでした。



本当に地球という生き物は不思議です。

大きな心で僕らを暖かく受け入れてくれます。僕らが地球に住むメンバーだから

なのでしょうか?理由は分かりませんが、その規模の大きさを見た時に、僕らの気持ちも

大きくなり、心が成長し叫ぶのかもしれません。



旅をしていると、地球に大自然の雄大さを見せつけれられ、心が洗われることがあります。

なので、僕らは地球一周の旅をアドバイスする際には可能な限り世界(自然)遺産を

見に行くように言っています。

感動が倍なのです。



せっかくなので、歩いて国境を渡ることにチャレンジしてみてください。

きっときっと、あなたもその感動を心に日本に帰国するはずです。



旅を出発する前に、思わず保守的な気持ちになるのは分かりすが、一度はそういう

体験をしておくことをお薦めします。



将来のためにね。








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Posted by 「地球一周の旅プロジェクト」 沖縄 主宰 : 松川 守 at 07:00 │ 【今日のトピックス】