2008年10月26日

最低料理 in フランス

僕の知人にふらっとフランスに出かけた人がいます。その方はとてもフランス語が

堪能ではなく(笑)とてもじゃないけどあのままフランスに行ったかと思うとなんだか

笑える人なんです。



渡航の理由は「なんとなく」滞在期間は「許される範囲内」目標は「何それ?」という

ほど、それはとてもとても遊学とも呼べないほど、あてもなさ過ぎる旅だったのです。



まぁ、そういう人でもサポートしてしまうのは、フランスだからというのもあります。

これがさすがに中東とかだと考えますが、でも彼の行きたい先はすくなくても先進国。

悪いことをする人がいたら、自動的に警察にお世話になるところなので、後押しできた

のです。



そんな彼が体験したとても笑っちゃう話があります。

フランスの地下鉄のホームで会ったなんとなく英語ができるおっちゃんと国際交流を

した時の話です。アコーディオンができるそのおっちゃんにつられて彼はそのおっさん

と接することになり、会話が始まりました。



フランスのこと、イギリスとフランスで起こった戦いのこと。そしてやっぱりフランス

はいい国だということを彼は教えてくれたそうです。



僕の知人も日本がどういう国かを話したそうですが、あまり聞いてくれていなかった

そうです。(笑)



最低料理 in フランス

by alainlm”3 chairs in a park in Paris"on Flickr's




そんな彼が、「美味しいものを食べに連れて行ってあげる」ということで一緒に

出かけることになったそうです。オープンスタイルで食べるのはどうだと言われて、

連れて行ってもらったのが公園の一角にあるテーブルで、イスが用意されていたので、

彼はそこに座り、どこからか出て来たチーズフォンデュを目の前にしたそうです。



おっさんは

「これは素敵だぞ。チーズフォンデュ。知ってるだろ?フランスが生んだ最高の料理だ」

といって薦められました。
>
パリの公園、オープンスタイル。チーズフォンデュ。食べないわけがありません。

こんな優雅な時は日本では絶対無いわけですから、やっぱり食べるわけです。



彼はとても贅沢な時を過ごしました。



宿に帰って、日本語ができるスタッフと話していると、彼は食べた贅沢なチーズフォン

デュの話を出しました。

スタッフの言った一言はとても衝撃的でした。



「彼らって、ホームレスよ。あのチーズフォンデュはとっくに賞味期限切れよ。」



彼の中に衝撃が走ったそうです。「しまった〜食べなければ、、、」

ではなく、「あんなに美味しいものを食べているの〜」という衝撃だったそうです。笑



そうなんです。フランスのあのおっさんたち。意外にも服装もきちんとしています。

アコーディオンなんかで隠れアーティストもやりながらインチキ生計もたてているのです。



実は、世界でもっとも美味な最低料理を食べているとしても知られているんです。









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Posted by 「地球一周の旅プロジェクト」 沖縄 主宰 : 松川 守 at 07:00 │ 【今日のトピックス】