2008年10月31日

めぐり逢えたら

僕はアメリカのシアトルにある「スペースニードル」が大好きです。

僕の青春時代の憧れでした。

憧れたのはとても単純です。メグライアン、トムハンクスの映画「めぐり逢えたら」を

見て、あんな出会いがしたいと。当時、映画狂だった僕は映画館で3回も見ました。



ドラマチックな恋愛に憧れた10代です。今考えると「何やってるの?勉強しなさい!」

と言われそうですが、その時の僕は真剣でした。

いつかアメリカに渡って、留学して、メグライアンみたいな人がクラスにいて友達になり、

アイスクリーム屋さんにいき、バーのチークタイムで「もっと君のことが知りたい」と

告白する。そして2年後2人はめでたく結婚!



プロポーズはやっぱりスペースニードル!というぐらい僕の青春時代はとてもスタン

ダードでした。あれから少し大人になり、そんな妄想にも落ち着きを見せた頃、

ニードルを訪ねることがありました。初めてのスペースニードルでした。



めぐり逢えたら

by Neil Rickards"DSC03564"on Flickr's CC




もう大人になっていたので、10代のころに考えたことがいかに子供だったか?という

ことがわかり始めた頃、ニードルに登ったのです。

エレベーターでぐんぐん上がっていきます。とにかく高い高い。しかも時間は夕暮れ時、

何度も見た映画の場面が頭の中を駆け巡っています。憧れたシアトルの夜景。そして

スペースニードル。

今まさにあの憧れの景色が僕の目の前に現れるという瞬間でした。



展望台に到着した瞬間。僕のハートに火がつきました。

顔に似合わず「キュン」としています。笑



映画の場面がそこにあるのです。そこら中にいる人達が暗闇でメグライアンと

トムハンクスに見えます。夜景も恐ろしいぐらい素敵で、あの映画のテーマがヘビー

ローテーションしています。

しかも時期が時期です。11月。アメリカ中がクリスマスを意識し始める頃で、

デコレーションも最高潮に達しています。

何度も目を閉じて、ぱっと目を開き、シアトルの夜景を焼き付けました。



自己陶酔しすぎる時間があまりにも長かったのでしょう。僕も長く居すぎることぐらいは

知っていました。でもなかなか帰れなかったのです。

誰かと出逢えるような気がしていたのです。誰かが「待った?」と声をかけてくれるよう

な気がしたのです。

気がつくとBGMは「ホタルの光」です。(爆笑)



ちょっとだけ現実に引き戻されました。その時に知りました。「ホタルの光」が

世界のいろんなところで閉店の印として使われていることを知ったのは。



たしか北欧の民謡でしたよね?たぶんです。



せめて、DION, CELINE & JOSH GROBINの「When I fall in Love」が最後にかかって

欲しかったね。



青春時代に見た映画は、きっとあなたの旅を盛り上げてくれます。



いい映画をもう一度見なしてみては?









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Posted by 「地球一周の旅プロジェクト」 沖縄 主宰 : 松川 守 at 07:00 │ 【今日のトピックス】