2008年11月14日
高山病の薬って?
こんな質問が最近ありました。
「高山病の薬ってどんな成分が含まれているのですか?」
先日お会いしたこれから地球一周にでかけるカナコさんも興味を持っていましたが、
たまたまですかね?いろんな人に聞かれます。
まず、高山病がどんなものかを知らない人のために、説明しておきましょう。
高山病は低いところから標高2500mの高い場所まで一気に上昇すると体に症状が
出始めます。到達高度や上昇速度が高いほど発症率も上がって、また症状も重症化
します。3日以上かけて、ゆっくりと登山することが最も安全で確実な高山病の
予防法ですが、飛行機がある現在はそうもいきません。

by littledan77"And Finally..."on Flickr's CC
高山病の症状は、頭痛・倦怠感・耳鳴り・吐き気などで、二日酔いや風邪とよく
似ていますね。就寝後の頻回の目覚めや不眠感も高山病に特徴的な症状です。
高山病が重症化すると、肺に水が溜まることで死に至ることもあります。
この説明。聞いただけでぞっとしますよね?
いや〜、まさにその通りなんです。症状としては1つも外れていません。
僕らはアンデス山脈の高地にいた時がまさにその状態でした。
予防策として必ず出てくるのが、高山病の薬です。いろいろ話題に出て来ます。
クスコに渡る前のリマで出てくるものが「ダイモックス」という弱い利尿剤の
ような薬です。僕は専門医ではないので詳しい説明ができないのですが、一般に
効くと言われているのがこれです。あと強いアスピリンのようなものがあって、
ちょっと名前は忘れましたが、それも効くと巷では言われています。
今日は、「それを使ってください!」と言いたいのではありません。
これはハッキリ言っておきます。命に関わることなので強く言いたいと思います。
「一般的に効くからといって、むやみに服用しないでください」
とここでは強くいいたいのです。
高山のふもとに行くとかならずこの高山病の話題と効く薬の話が出て来ます。
そしてその高山病の怖さから、「まぁ飲んでしまえ」と簡単に服用してしまうことが
あるのです。ですが、それは日本人に合った薬とは限りません。人の体って、それぞれ
ですよね?他に飲んでいる薬とのバランスもあると思います。
そんなことを考えると、簡単に「この薬が効きます!」なんて紹介できないのです。
僕らがアンデスにいる時も香港から来た20代後半の男性が薬を飲んだにも関わらず、
調子が悪い、むしろ悪くなったと言っていました。
目の前で起きる惨事を見ていたら、気安いことは言えないのです。
ネットにも高山病に効く薬!と紹介されていたりします。確かに効くのかもしれませんが、
人によるということがあるので、念のため、つきなみですが、お医者さんに相談したほう
がいいと思います。
薬のことですからね。専門の方に聞いたほうがいいと思います。
これも快適な旅を実現するためです。
帰ってきて、「楽しかったね」ということができるように、薬の服用の仕方を考えて
みてください。
もしかしたら、僕らが自然にできる予防策があるかもしれないじゃないですか?
そっちの方が大事だったりしますよね?
「高山病の薬ってどんな成分が含まれているのですか?」
先日お会いしたこれから地球一周にでかけるカナコさんも興味を持っていましたが、
たまたまですかね?いろんな人に聞かれます。
まず、高山病がどんなものかを知らない人のために、説明しておきましょう。
高山病は低いところから標高2500mの高い場所まで一気に上昇すると体に症状が
出始めます。到達高度や上昇速度が高いほど発症率も上がって、また症状も重症化
します。3日以上かけて、ゆっくりと登山することが最も安全で確実な高山病の
予防法ですが、飛行機がある現在はそうもいきません。

by littledan77"And Finally..."on Flickr's CC
高山病の症状は、頭痛・倦怠感・耳鳴り・吐き気などで、二日酔いや風邪とよく
似ていますね。就寝後の頻回の目覚めや不眠感も高山病に特徴的な症状です。
高山病が重症化すると、肺に水が溜まることで死に至ることもあります。
この説明。聞いただけでぞっとしますよね?
いや〜、まさにその通りなんです。症状としては1つも外れていません。
僕らはアンデス山脈の高地にいた時がまさにその状態でした。
予防策として必ず出てくるのが、高山病の薬です。いろいろ話題に出て来ます。
クスコに渡る前のリマで出てくるものが「ダイモックス」という弱い利尿剤の
ような薬です。僕は専門医ではないので詳しい説明ができないのですが、一般に
効くと言われているのがこれです。あと強いアスピリンのようなものがあって、
ちょっと名前は忘れましたが、それも効くと巷では言われています。
今日は、「それを使ってください!」と言いたいのではありません。
これはハッキリ言っておきます。命に関わることなので強く言いたいと思います。
「一般的に効くからといって、むやみに服用しないでください」
とここでは強くいいたいのです。
高山のふもとに行くとかならずこの高山病の話題と効く薬の話が出て来ます。
そしてその高山病の怖さから、「まぁ飲んでしまえ」と簡単に服用してしまうことが
あるのです。ですが、それは日本人に合った薬とは限りません。人の体って、それぞれ
ですよね?他に飲んでいる薬とのバランスもあると思います。
そんなことを考えると、簡単に「この薬が効きます!」なんて紹介できないのです。
僕らがアンデスにいる時も香港から来た20代後半の男性が薬を飲んだにも関わらず、
調子が悪い、むしろ悪くなったと言っていました。
目の前で起きる惨事を見ていたら、気安いことは言えないのです。
ネットにも高山病に効く薬!と紹介されていたりします。確かに効くのかもしれませんが、
人によるということがあるので、念のため、つきなみですが、お医者さんに相談したほう
がいいと思います。
薬のことですからね。専門の方に聞いたほうがいいと思います。
これも快適な旅を実現するためです。
帰ってきて、「楽しかったね」ということができるように、薬の服用の仕方を考えて
みてください。
もしかしたら、僕らが自然にできる予防策があるかもしれないじゃないですか?
そっちの方が大事だったりしますよね?
Posted by 「地球一周の旅プロジェクト」 沖縄 主宰 : 松川 守 at 07:00
│ 【今日のトピックス】
この記事へのコメント
ダイモックスについて。
多分「ダイアモックスDaiamox」の事を言ってるんだと思うんですけれど、違ったらすみません。
かいつまんでダイアモックスについてご紹介します。
日本ではテンカン、浮腫、緑内障などに使われる薬で、白かクリーム色っぽい粉薬だと思われます。日本でも1960年代から使われている薬で、近年錠剤が発売になってますます飲み易くなったみたいです。笑
このお薬は腎臓に直接働いて利尿作用を示し、体内にたまった余分な水分を排泄させるので、様々な原因による浮腫を改善したり、余剰な体内の水分を排泄させることから眼圧を低下させるので、緑内障の薬としても使われます。余談ですが、興奮を抑制する作用があるのでテンカンの発作、特に子供のテンカン発作への効果もあるそうです。そうそう、この効果のため実は月経前緊張症にも適応があるんです。
普通のお薬は作られてから3年を目処に賞味期限がくるんですが、ダイアモックスはなんと5年間。
旅行前に一応日本でお医者さんから貰っておいても5年持つので結構お役立ちなのではないかなと思いました。
でもですね、直接腎臓&中枢神経作用があるので、ちょっと注意も必要ですよ。
例えば、
急性腎不全の方、尿が出ない方、腎臓、肝臓もしくは副腎に問題がある方は絶対に!飲めません。
そして、注意が必要な方はこちら。
心臓病をお持ちの方、糖尿病の方、減塩療法中の方(例えば高血圧とかでね)。
あとですね、お薬には一緒に飲むとケンカするお薬たちがいるので、ダイアモックスとちょっとケンカしがちなお薬をご紹介します。
大量の頭痛薬(アスピリン)(副作用が出やすくなる)とビタミンC(結石を起こしやすい)。
と言うわけで、
気持ち悪くなったり、口の中が異様な感じがしたり、息がゼイゼイ言ったり、血尿がでたり、眩暈、便意、耳鳴、むやみに汗をかきはじめたら明らかに副作用です。
もし副作用に見舞われてしまったら、飲んですぐの場合は水を飲んで吐く。飲んで大分経ってからならポカリスウェット等のスポーツドリンクを飲んで出来る限り尿で出してしまってください。
ただし、腎臓に問題を抱えている方なら透析が必要な可能性も。
お薬については厚生労働省のウェブサイトからもご覧いただけます。
http://www.info.pmda.go.jp/psearch/html/menu_tenpu_base.html
長くなってすみません!
余計なことだったら削除してくださいね☆
多分「ダイアモックスDaiamox」の事を言ってるんだと思うんですけれど、違ったらすみません。
かいつまんでダイアモックスについてご紹介します。
日本ではテンカン、浮腫、緑内障などに使われる薬で、白かクリーム色っぽい粉薬だと思われます。日本でも1960年代から使われている薬で、近年錠剤が発売になってますます飲み易くなったみたいです。笑
このお薬は腎臓に直接働いて利尿作用を示し、体内にたまった余分な水分を排泄させるので、様々な原因による浮腫を改善したり、余剰な体内の水分を排泄させることから眼圧を低下させるので、緑内障の薬としても使われます。余談ですが、興奮を抑制する作用があるのでテンカンの発作、特に子供のテンカン発作への効果もあるそうです。そうそう、この効果のため実は月経前緊張症にも適応があるんです。
普通のお薬は作られてから3年を目処に賞味期限がくるんですが、ダイアモックスはなんと5年間。
旅行前に一応日本でお医者さんから貰っておいても5年持つので結構お役立ちなのではないかなと思いました。
でもですね、直接腎臓&中枢神経作用があるので、ちょっと注意も必要ですよ。
例えば、
急性腎不全の方、尿が出ない方、腎臓、肝臓もしくは副腎に問題がある方は絶対に!飲めません。
そして、注意が必要な方はこちら。
心臓病をお持ちの方、糖尿病の方、減塩療法中の方(例えば高血圧とかでね)。
あとですね、お薬には一緒に飲むとケンカするお薬たちがいるので、ダイアモックスとちょっとケンカしがちなお薬をご紹介します。
大量の頭痛薬(アスピリン)(副作用が出やすくなる)とビタミンC(結石を起こしやすい)。
と言うわけで、
気持ち悪くなったり、口の中が異様な感じがしたり、息がゼイゼイ言ったり、血尿がでたり、眩暈、便意、耳鳴、むやみに汗をかきはじめたら明らかに副作用です。
もし副作用に見舞われてしまったら、飲んですぐの場合は水を飲んで吐く。飲んで大分経ってからならポカリスウェット等のスポーツドリンクを飲んで出来る限り尿で出してしまってください。
ただし、腎臓に問題を抱えている方なら透析が必要な可能性も。
お薬については厚生労働省のウェブサイトからもご覧いただけます。
http://www.info.pmda.go.jp/psearch/html/menu_tenpu_base.html
長くなってすみません!
余計なことだったら削除してくださいね☆
Posted by Natsu at 2008年11月15日 17:13
追記:
あのですね、利尿作用を促すお薬なので、おねしょ防止のために午前中に飲むのが望ましいみたいです。
エヘヘ。
あのですね、利尿作用を促すお薬なので、おねしょ防止のために午前中に飲むのが望ましいみたいです。
エヘヘ。
Posted by Natsu at 2008年11月15日 17:14