2008年11月29日

偉大なのはシティか国か?

アメリカの金融機関が大変なことになっているというのは、みなさんもよくご存知

ですよね?



まさに世界的危機です。日本にいると本当に対岸の火事に見えてくるんです。

いや、それも仕方ないですよ。火が見えないんですから。テレビからは火が見えてくる

んですが、でも熱くないんですよね。

リアルに伝わってこないので、どうしても人ごとのように思えてくるのです。



しかし、不思議なことに世界のいろんなところに行くと、それがとても身近なものに

感じられるのです。以前にテロの話でも言いましたが、やっぱり自分たちが肌で感じる

ことで、それを実感できてしまうのです。

今回の金融危機なんかもそうです。



たとえば、アメリカの金融機関が変な動きをしたとしましょう。実際そうなりました。

世界中の銀行などは一旦見合わせを始めます。見合わせって具体的になんですか?と

聞かれるので分かりやすく言いますと、「提携ATMにしばらくお待ち下さい」や

「窓口までお問い合わせください」と出たりするのです。

これは国によっても違ってきたりしますが、アメリカの財布が危ないということになれば、

やはり、世界中のお金そのものの動きがスローになるというわけです。



偉大なのはシティか国か?

by kiwanja"Citibank: 07/10/06"on Flickr's CC




旅人はもろに影響を受けます。例えば渡航先から次の国に渡る場合や帰国に向けて

手続きを進め、つまり航空券などを購入する際などに財布の紐を閉じられるわけです

から、それは何も買えないということになります。だからといって高額なお金を持ち歩く

わけにもいきません。

まさに旅人非常事態宣言というわけです。



仮にキャッシングだとしても、やはり様々な動きが鈍くなるわけですから、お金の受け

取り口から出てくるスピードも落ちてくるわけです。

旅人にとってはまさに地獄寸前です。現地に頼る人がいるならそれはまだしも、誰も

いない場合は頼み込むしかないということになり、それもまた信用の問題になるのです。



僕らも一度、イースター島に行った時にATMでトラブルがあり、現地の人からお金を

借りるということになりましたが、それはそれはいい人がいたから良かったものの、

もし偶然そういう人に会えてなかったら、僕らは地獄寸前だったのです。



でも不思議なことも起こります。あれだけアメリカの金融機関から倒れていくのに、

立ち直るのもアメリカの金融機関からなんです。世界中のATMもアメリカと強く

ネットワークを持つ機関から立ち直っていくのです。



その証拠をみなさんも先日、ご覧になりましたよね?

ネットでも発信されていました。「アメリカ政府シティへ◯兆円投入!」

不思議なもんです。



国力というのはもの凄い力を持っているんですね。まぁいろいろ騒がれていて、

国に力があるのか、銀行が責任能力に欠けているのか、僕は経済学者でもないし、

ジャーナリストでもないので分からないのですが、ただ旅をしてきて、実際に世界経済を

実感して、その影響を受けたものとして、こんな見方もできるわけです。

というかみなさんも体験するとそうなります。



評論家によっては、仕組み事態がもう19世紀のものだという人がいるのですが、

そんな気もします。



少なくても今言えることが、



「やっぱりアメリカ政府は偉大なのです。つまりアメリカ最大の金融グループ・

シティは偉大なのです。」



21世紀の仕組みができて、世界金融が大きく変わったら、ここでも報告したいと

思います。しばらくお待ち下さい。









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Posted by 「地球一周の旅プロジェクト」 沖縄 主宰 : 松川 守 at 07:00 │ 【今日のトピックス】